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中山間地域での転作、大麦栽培で労力を分散/大麦ほ場巡回

2017.12.20

中山間地域での農業振興計画の一つとして大麦栽培の普及に取り組むJAあいち豊田は12月15日、豊田市足助地区と小原地区のほ場を巡回し、は種後の発芽状況と生育を確認しました。

これは、は種から約1カ月が過ぎたこの時期に大麦の発芽状況と生育を確認することで、早期に栽培管理に生かし、より確かな収穫につなげることを目的として実施。JA職員3人が大麦の畑を巡回しました。

JAでは中山間地域の農家所得向上を目指し、大麦栽培を提案しています。水稲とは栽培時期が異なる「大麦」に着目し、労力の分散と水稲・大麦による収益の増加を目指す。2014年から栽培を開始し、年々、組合員による栽培面積が拡大しています。

11月6日から3日間では種を行い、4年目となる今年は小原地区で昨年の約3倍の面積に増やすなど、全体で約150アールでの作付けしました。中山間地域でのより広域で本格的な栽培を目指している。JA営農指導課の磯村潮専門技術員は「播種からの降水量は少なめで、発芽状況は順調です。中山間地域は日照時間や温度の問題もありますが、ひとつひとつ丁寧に取り組み大麦栽培を定着させたい」と話していました。

今後も随時、ほ場を巡回して生育を確認。6月上旬に収穫、乾燥・調製して7月の検査後、JAあいち経済連を通して出荷をします。主に麦茶など飲料用に加工する予定です。中山間地域での水田経営モデル確立を目標に産地振興を図っていきます。

1215大麦ほ場巡回

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真=大麦の生育を確認するJA職員