JAあいち豊田について

組合長コラム

代表理事組合長 柴田 文志

国連の「家族農業の10年」がはじまる

 日本を含めた世界中の農業は、9割以上の農業者が「家族農業」によって支えられているとは驚きです。アメリカでも98%が家族農業です。意外ですね。

 そして、世界中の家族農業の経営面積は73%が1ha未満という小さな規模の農業です。日本も、ほぼ同じレベルです。なんと5ha未満の経営体は95%にもなります。

 しかし、世界では、この残りのたった5%の巨大な農業に目が向けられているのです。大規模農業は効率、生産性を重視するあまり、自然を収奪破壊し、多くの農家の生存を脅かす存在だと評価が変わってきたのです。大企業、工業型農業から自然生態系に沿った、持続可能な農業に転換していこう。それに最も適しているのが、小規模家族農業なのだと国連は決議したのです。そして、今年から国連は、95%の小規模な家族農業を支援しようと「家族農業の10年」の運動が始まりました。

 

 家族農業は、多種多様な「食料の生産」と国土保全や環境保全、生物多様性などの、いわゆる「多面的機能」を通じて、都市住民のくらしを守ることにもつながっています。つまり、家族農業は農業だけをしているのではない。その周りにはくらし、家族、村、風景が一体となって存在しているのです。

 この家族農業に従事しているのは、日本では全人口のわずか2%しかいません。この2%の農家に、もっとコストを下げて、競争力を高めてガンバレといっても、残り9割以上の消費者、そして国が理解し、動かなければ、日本の農業、農山村が守れないところにきています。

 私の主張は、10月のこのコラムにあります。そして、家族農業の特集がJAあいち豊田の広報誌グリンボイス12月号に掲載されます。ぜひご一読ください。

過去のコラム