JAあいち豊田について

平成30年5月号 「通水始め式」で豊作祈る

2018.05.01

枝下用水の「通水始め式」に参拝 今年も豊作を祈りました。

ここから流れる水と、土と太陽の恵みをいただいて、管内の農作物が豊作になりますようにと祈るのです。

IMG_0340(1)勘八峡を見下ろす、小高い山の上に枝下川神社があります。この神社は、枝下用水の開削工事に私財をなげうってまで尽力した「西沢真蔵氏」が祀られています。ここで毎年4月16日と決めて、通水始め式が行われます。

豊田土地改良区が主催して、各地区の農業関係者をはじめとした多くの参拝者を迎えて、盛大に開催されます。この近くの越戸ダムから取水した水は、豊田市の水田の大部分である約2000haを潤す、この地域になくてはならない大切な農業用水です。
 そして、これまでの130年の歴史が「枝下用水史」として一冊の本にまとめられています。この地域が受けている水の恩恵がいかに大きいか、その歴史とともに、この本を手に取るとずっしりと伝わってきます。

私が、農協の組合長として、枝下の水神様に玉串を奉げるときは、とても心が高ぶります。「どうか、今年も、管内の農作物が豊作でありますように」、ほんとうに心からお祈りをします。

実は、我が家の田んぼも、この枝下用水の恩恵を受けています。それも、西用水の最下流の田んぼです。春先の水は大変冷たい、いかにも山の上流からの水だと実感します。
 昔はU字溝で水を引いていましたが、今では水道のように、バルブをひねるだけで水が出てきます。DSC_3134(1)便利になりました。我が家も田おこし、畔草刈と田植えの準備を進めています。

4月20日から農業法人さんが田植を始めました。大規模な農業法人が大きな田植機で、早苗をどんどん植えていきます。ゴールデンウイーク明けには、田んぼの風景が一気に変わっていくでしょう。5月の終わるころには、私の大好きな「麦秋の風景」へと変わっていきます。

本格的に始まった田植え作業。管内の多くの田んぼが枝下用水の水で潤っています。

枝下用水は、明治10年、当時かんばつに悩む農民達の手により測量が始められ明治17年には西加茂郡西枝下村の矢作川を水源として一部が開鑿された。次いで明治20年から西澤真蔵氏らによる大規模な延長工事が行われ、明治23年に幹線用水と東用水、明治25年に中用水、明治27年には西用水が通水した。山野を巡る長大な疏水工事は困難を極め、加えてしばしば洪水や地震に見舞われるなど、七星霜に亘る辛苦と膨大な費用を費やして農民の永年の夢が叶えられた。