JAあいち豊田なす部会は6月12日、豊田市上郷町の同JA上郷営農センターで、露地栽培の夏秋ナス「筑陽」の目ぞろえ会を開き、部会員や市場関係者、同JA職員など61人が参加した。
今年は、栽培初期の低温と強風で生育が遅れたが、5月下旬以降は高温の日が続き例年並みに回復し、昨年同様の出荷時期となった。
この日は、市場関係者が部会員の持ち寄ったナスで大きさ・曲り具合・品質や色沢・傷などによる等階級を確認し出荷規格を統一した。また、市場関係者から他産地の情報など聞き、部会員同士で生育状況など情報交換した。愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の水野睦実主任が今年の天候や病害虫の発生状況について説明し、「今年は雨が多いと予想されるため、ほ場の排水など管理作業を速やかに行い、しっかり対策してほしい」と呼びかけた。
同部会に所属する農家47戸が約392アールで栽培するナス「筑陽」は様々な調理法に合う品種として消費者や市場からも好評だ。同月13日に豊田地区などを皮切りに順次各地区で出荷が始まり、11月上旬まで続く予定。今年は昨年並みの約280トンの出荷を見込んでいる。