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アカザカズラの栽培試験に着手/JAあいち豊田松平営農センター

2014.07.07

豊田市松平志賀町にあるJA松平営農センターは、組合員の所得向上を目指し「アカザカズラ」の栽培試験を今年5月から行っている。同JAの組合員に栽培を依頼し、栽培管理や出荷時の調整作業、販売状況などデータを収集し、栽培の普及をするか検討を進めている。

アカザカズラは、オカワカメとも呼ばれるツルムラサキ科のつる性多年草。葉がワカメのような食感で栄養価が高いことから健康野菜として注目されている。愛知県内では、平坦地で栽培されているが出荷はごくわずかのため、名古屋市の市場が同JAに出荷を提案。狭い面積でも栽培でき、出荷物が軽量であることから同営農センターが中山間地向きの品目と判断し、標高約300メートルに圃場を持つ同市松平町の鈴木信子さんに栽培試験を依頼した。試験では、市場から提供された40株を5月上旬に定植。株間の広さの違う3つの畝で栽培し、6月12日から週に1~2ケース(1ケース3.75キログラム)を出荷している。

栽培状況は、同JA営農指導員らが定期的に確認し、病害虫の発生状況や栽培にかかる労働力、出荷資材の使い勝手などを生産者に聞き取り調査している。収穫作業を効率的に行うため、整枝するツルの高さなどを農家と話しあい、栽培方法の確立も目指している。アカザカズラは、11月ごろまで収穫が可能なため、今後も定期的に生育を確認し、販売実績等などを総合的に考えた上で、本格的に導入するか判断する予定だ。

同JAでは、管内の約7割が山林であることから、農家の高齢化とともに中山間地の農業振興が課題となっている。農家所得の向上のため新たな農産物の導入に向けた試験や行政と連携した集落営農の推進などを通じて、地域の特色にあった農業振興に取り組んでいる。