JAあいち豊田松平営農センターは12月4日、は種後の生育状況を確認するために「春の七草」を栽培する農家のほ場の巡回指導を行い、七草生産者をはじめ、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課や同JAの職員など合わせて9人が参加した。
これは、七草の各品目の生育状況の確認と今後の管理について指導することを目的に行っているもの。早いものは9月から栽培が始まり、毎年11月上旬とこの時期に生産者らが集まりほ場を巡回。参加者同士が病害虫などの情報を共有することで栽培技術の向上にもつなげている。
この日は、豊田市松平志賀町の安藤源さんのほ場など6カ所を巡回。は種日や株数などを聞き取りながら品目別の生育状況を確認。各ほ場では出荷日から逆算し、今後の栽培管理を指導した。同JAの山岡勝宏営農指導員は「12月に入り急激に寒くなったので品目によっては生育に影響が出ている。今後の気温変化には十分注意し、ビニールをかけるなどして出荷までの栽培に心がけてほしい」と呼びかけていた。
同地区では生産者6人が「春の七草」を栽培している。セリをはじめ7品目のバランスと品質が良く人気が高い。今後は12月24日に出荷目ぞろえ会、来年1月3日・4日にパック詰めを行い、約32,000パックを豊田・岡崎・名古屋市場などに「松平の七草粥セット」として出荷する予定だ。