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集落営農が救う山間地農業/豊田・下山地区で集落営農の設立総会/黒坂集落営農

2015.04.18

0418kurisaka_shurakueinou豊田市の中山間地域下山地区で4月18日、黒坂集落営農設立総会が開催された。黒坂集落は同地区の東に位置し作手村と隣接する山に囲まれた耕作不利地域だ。

黒坂集落営農のメンバーは同地区に住む7名。ほとんどが会社勤めで定年を迎え、地元の農地の荒廃に危機感を感じる60代が中心。黒坂集落では農家の高齢化が進み、ほ場に手がまわらなくなると、余力のある隣の耕作者が少しずつ耕作をカバーし農地の荒廃を防いできた。管理耕作していくほ場は約10ヘクタール。内、1ヘクタールはコメの有機無農薬栽培と1ヘクタールの畑ではキクと野菜を栽培する。「田んぼを荒らさない単なる保全管理だけでなく、中山間地に適したミネアサヒもしっかり作っていきたい」と代表の黒坂町荻野正昭さん(70)。昨年度には集落営農設立に備え、メンバーで「攻めの農業」の補助金を受け、田植え機、コンバイン、トラクタを新たに買い揃え準備も万端だ。

JAあいち豊田下山営農センターでは設立時から相談を受けており、行政も取り込んだ勉強会を開催するなどサポートしてきた。「今までは何とか山間地営農を各農家の善意が支えてきたが、10年先を考えると地域で支える仕組みが必要」と同センターの伊藤茂樹センター長は語る。地域組織として受け皿を作り、次の世代に引き継ぐレールが引けたと地元の期待も高まっている。