明知下ぶどう組合は5月7日、みよし市明知町のほ場でジベレリン処理講習会を開き、同組合員25人と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課やJAあいち豊田の職員など合わせて28人が参加した。
これは、花穂が伸びてジベレリン処理適期になる前に毎年行っているもの。実際にブドウ「デラウエア」の花穂の生育を見ながら同処理の適期やポイントを同JA専門技術員から教わるもの。同処理は2回に分けて行い、1回目は花蕾が約2ミリで新梢の枚数が9~10枚となった時期に種をなくすために行い、2回目は花穂満開から10日後に実を大きくするために行う。
この日は、同農業改良普及課の桒山幸子主任と同JA小野信行専門技術員がジベレリン処理の適期や処理のポイントなどを説明。今年は4月中旬の日照不足の影響で生育が遅れていたが、同月下旬から天候が回復し、暖かい日が続いたため生育が進み、例年より2日ほど早い講習会となった。桒山主任は「ジベレリン処理は乾燥した状態で行っても効果が得られないため、処理前には必ずかん水するようにしてほしい」と呼びかけた。
同組合は35戸の農家が所属しており、主に「デラウエア」「巨峰」などを栽培している。「デラウエア」は7月下旬から「巨峰」は8月中旬にそれぞれ出荷が始まる予定だ。