ニューストピックス

消費者招き虫見会/環境配慮のほ場で 多様生物確認

2015.07.04

0704ikimonokansatu赤とんぼの舞う農村風景の復活を目指しているJAあいち豊田は7月4日、環境にやさしい水稲栽培を試験的に行っている豊田市花沢町のほ場に組合員消費者100名を招いて生き物観察会を行った。これは同JAと行政で組織する豊田・みよし環境保全型農業推進協議会が中山間地等に設けた試験ほ場で、その効果と実態を生物科学の専門家を交えて途中検証しているもの。同会は2年目で、その取り組みと成果を知ってもらおうとはじめて消費者を招いた。

試験ほ場では、赤とんぼが激減した原因と疑われている生態系に悪影響を及ぼす成分を含む農薬を控え、育苗作業でよりやさしい箱施薬を使用している。観察会ではシマゲンゴロウやホウネンエビなど多様な生態系が確認された他、多くのヤゴの抜け殻も採取された。

同JAでは同市とみよし市の11カ所合計1㌶のほ場で同様の試験を行っている。参加した親子連れは用意された網と虫かごで生物が多く生息する田んぼのあぜの水際で生き物捕獲に歓声を上げ、生物の名前や生態を専門家に熱心に聞いていた。

観察会が行われたほ場は同市中心地から車で40分ほど山あいにあり、同JA管内では森林が占める面積が66%と農山村の高齢化と過疎化が進んでいる。同JAでは市民が農業を応援する仕組みを模索しており、農家が農薬を減らした米作りをすることで市民に赤とんぼが舞う景観や環境を提供し、市民は安全で安心な付加価値のついた米を適正な価格で買い取り地域農業を支援する地産地消関係の構築を目指している。