下山高原生花生産組合は9月4日、豊田市大沼町にあるJAあいち豊田下山営農センターの集荷場で小菊の品評会を開いた。最優秀にあたる愛知県知事賞は同市坂上町の原田砂都美さんが品種「やぶさめ」で受賞した。
同組合がある同市下山地区は、露地の小菊栽培が盛んな県下有数の産地。組合員の栽培技術向上のために開く品評会は今年で25回目となる。菊の需要が増えるお彼岸の約2週間前に毎年開いている。
今年は、選りすぐりの「小菊」81点(10本を1点)が出品された。審査は、愛知県豊田加茂農林水産事務所や豊田市農政課の職員、市場担当者など6人が担当。葉茎のバランスや花の質、病害虫被害の有無などの出荷規格に基づき上位8点を選んだ。同組合の梶孝光組合長は「今年は4月の長雨による日照不足や5月の高温などの影響が心配されたが、皆のレベルアップのおかげでよい小菊ができ、有意義な品評会だった。9月末までの約1カ月、気を緩めず目標に向かって頑張ってほしい」と話していた。
同組合では、組合員28人が合わせて約10ヘクタールの畑で小菊を栽培。出荷時期により品種を変えながら約120種類の小菊を名古屋市の市場に共選出荷している。同組合の小菊はボリュームがあり、形も整っていると市場からの評価も高い。今年は、350万本の出荷を目指している。
なお、品評会入賞者は以下の通り(敬称略)
愛知県知事賞=原田砂都美(豊田市坂上町)
豊田加茂地区農業改良推進協議会長賞=小木曽京子(同市阿蔵町)
豊田市長賞=安藤津由子(同市蘭町)
愛知名港花き卸売事業協同組合代表理事賞=伊藤君子(同市大沼町)
あいち豊田農業協同組合長賞=柴田幸夫(岡崎市小久田町)
下山高原生花生産組合長賞=鈴木三千代(豊田市高野町)
努力賞=原田砂都美(同市坂上町)
努力賞=安藤津由子(同市蘭町)