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農家と住民連携でため池浄化/農業生産法人株式会社「中甲」

2015.09.05

0905nakako_tameike豊田市前林町の農業生産法人株式会社「中甲」は、農業用ため池の浄化を始めた。同社が稲作をする地域にある同市西岡町の阿知波池に、今年8月から11月まで毎月約10トンの有用微生物群を含む液体(EM菌活性液)を投入する。11月27日には水質調査を実施し、取り組みの成果を検証する。

同社は、同市高岡地区の約400ヘクタールで米・麦・大豆を中心に大規模農業を展開する農業法人。8年前から乳酸菌や酵母菌などを含むEM菌を使い、農薬や化学肥料の使用量を約5割減らした特別栽培米を生産している。同池は、受益面積12ヘクタールの農業用ため池で、同社や農家が管理する水田を潤す。周辺は公園として整備され住民も多く訪れる場所でもある。水量の減少などで藻が繁殖し水質が問題となっていると知った同社が、他の池で実績のあるEM菌による池の浄化が出来ないかと住民らに説明してこの活動を始めた。同池の管理組合も協力し、水源の浄化に取り組むとともにその水域でより環境にやさしい米作りを目指す。9月には、この活動を多くの人に知ってもらうため、消費者や同町の住民など合わせて約80人が参加して稲刈り体験や交流会を開催。米ぬかにEM菌を混ぜて作った団子約200個を参加者と一緒に池に投入した。同社の杉浦俊雄社長は「水源がきれいになれば、住民と農業者のお互いにメリットがある。ぜひ成功させたい」と話していた。

同社では、米の消費が減る中、EM菌を使って栽培した米や有機JAS認定の有機栽培米など、環境に配慮した米作りに力を入れている。また、農業体験も積極的に行い消費者との交流を通じて米の消費拡大にも取り組んでいる。