JAあいち豊田や行政などで構成する豊田市農産物ブランド化推進協議会は2月20日、同市農林畜産物品評会「いちごの部」を同市高崎町の豊田市公設地方卸売市場で開いた。同JAいちご部会員が丹精込めて栽培した「とちおとめ」1点「章姫」4点「ゆめのか」2点の、3品種合わせて7点(4パック1組)が出荷基準に合わせて出品された。
同品評会は、卸売市場の役割や食の安心・安全を一般市民に広く伝える同市場の市場開放日に合わせて開いた。今年のイチゴは暖冬傾向だが生育は順調、例年並みの出荷量が見込まれる。
審査には、愛知県豊田加茂農林水産事務所の職員や市場関係者4人の専門家が参加。形状・色ぞろいなどの外観と糖度・食味・香りなど内容を一つ一つ丁寧に判定した。審査の結果、金賞に都築慶晃さん(同市亀首町)が、銀賞に太田さゆみさん(同市住吉町)がそれぞれ選ばれた。品評会後、入賞したイチゴが当たる抽選会を開き、来場者500人が抽選券配布に並んだ。また、出品されたイチゴの一部は同市梅坪町の児童養護施設梅ヶ丘学園へ寄付した。
同部会は、豊田・上郷・高岡・猿投地区の17人の農家で構成。合わせて約225アールで品種「とちおとめ」「章姫」「ゆめのか」「紅ほっぺ」などを栽培している。優良な苗を供給するための共同育苗施設(網室)や栽培に集中できるようパッキングセンターを導入し、高品質のイチゴの出荷に努めている。今年度は5月末まで約75トンを地元市場に「とよたのいちご」として共同出荷する予定だ。