JAあいち豊田猿投西瓜部会は3月16日、スイカのほ場巡回指導会を開いた。JA営農指導員らが部会員の畑を周り、現在の生育を確認し今後の栽培管理を話し合った。県下でも出荷時期が早い同部会は、2月下旬から定植しトンネル栽培を開始。3月以降の気温変化が激しいため、営農指導員が適切な温度管理を呼び掛けた。
同部会では販売価格を少しでも有利にするために、ハウス栽培から露地に切り替わり市場に出回るスイカが比較的少ない6月上~中旬の出荷を目指し、まだ寒いこの時期から栽培を始める。
この日は、定植直後のスイカの生育と、トンネル内の温度管理を中心に確認した。根の活着や肥料の効き具合を見ながら、今後の管理を部会員と話し合った。また、寒さ対策のため、二重にビニールを被覆している部会員の畑では、霜対策と合わせてトンネル内の温度が上がり過ぎないよう換気するタイミングや基準となる気温も指導した。栽培初期の温度管理は難しく経験が必要なため、今年からスイカ栽培を始めた部会員の畑には、15分ごとにトンネル内の温度を記録できる温度計を設置している。巡回で収集したデータは部会員へ伝え、温度管理の参考にしてもらう。同JAの伴野洋明営農指導員は「最低気温が5度以下の日は、霜が降りる可能性が高い。前日からしっかり被覆し、地温を上げる管理をしてほしい」と話した。
同部会は6戸の農家で構成。合わせて5.4ヘクタールでスイカ「祭ばやし777」などを栽培し、昨年は約259トンを地元市場などに出荷した。