稲武自然薯部会は8月5日、ほ場を巡回する研修会を開きました。部会員のほ場を営農指導員らと共に見て回り、現状の栽培管理や生育状況などを確認し問題点を指導する研修会です。ほかの部会員のほ場を見て回ることで病害虫の情報を共有することも目的としています。
この日は、同部会8人をはじめ、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改善普及課や愛知県農業総合試験場、同JA職員合わせて11人が参加しました。参加した部会員8人のほ場を含む10カ所を巡回しツルや葉の生育状況、病害虫の有無を確認しました。ツルの状態から根の生育が推測できるため9月からのジネンジョの肥大期にそれを支える環境ができているかをほ場ごとにチェックしました。同農業改善普及課の西山彰宏専門員は「今回のほ場巡回を活かし今後も適正な栽培管理を部会内で共有し、よりよいジネンジョを栽培してほしい」と話しました。
同部会は12人の農家が所属しています。あわせて約20アールでジネンジョ「夢とろろ」を栽培しています。同品種は同市稲武町にある愛知県農業総合試験場山間農業研究所が育成した品種で、天然のジネンジョと変わらない強い粘りと食味が良いのが特徴です。今年は気温が高く適度な雨量だったため、生育は順調です。昨年の450キロを上回る500キロの出荷を目指し、11月下旬から出荷を始める予定です。
写真=ほ場を見て学ぶ部会員ら