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高校生よ、農家を目指せ!/JA青年部が農林高校で出前授業/JAあいち豊田青年部次代の会

2017.01.17

JAあいち豊田青年部次代の会は1月17日、豊田市井上町の愛知県立猿投農林高等学校で授業の講師に招かれ、農業についての講義をした。専業農家が語る農業の魅力とやりがい、これからの農業の話を生徒たちは熱心に聴いた。

農業人口の減少と農業者の高齢化による農業担い手不足が問題となっている昨今、農業高校の進路として就農することは少ない。今回の「出前授業」は若者に敬遠されがちな農業を理解し、職業選択の一つとして検討してもらうことを目的としている。

0117_sこの日は、農業法人で米・麦・大豆などを栽培する同会の手嶋勝広会長と中山間地域で自然薯を栽培する髙山太朗さんが教壇に立った。2人は農業科1年の79人に、自らの就農までの経緯や農業に対する思いを語った。法人経営では他業種の会社と同じく会社員として働くなど、農業経営の多様性を説明。生徒からは、女性の就農率や就農したいが両親をどう説得したらいいかなどの質問が出され、2人が丁寧に答えた。手嶋会長は「農業を始め漁業、林業などの第一次産業は命を扱う仕事で、全て繋がっている。10年後には農業を始めとしたこれらの産業は生きるうえで必要な「生命産業」と呼ばれるだろう。みんなも農業の認識を変えてほしい」と呼びかけた。

 JA青年部次代の会では平成27年1月に初めて農業高校への「出前事業」を行い、今回が2回目になる。今後も農業の後継者から地域の若者へ“農業の魅力”を発信して行く。

 

写真=生徒の質問に答える青年部の手嶋会長(左)と髙山さん