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米の生産コスト低減へ密苗試験/農事組合法人と連携/JAあいち豊田

2017.05.08

JA営農部は米の生産コスト低減に向け、密苗の試験を本格化しました。今年は、JA豊田営農センターと三好営農センターが農事組合法人と連携して試験します。育苗はJA営農センターが担当し、栽培は法人が行います。収穫量やコストのほか、栽培面での課題を含めデータを積み重ね、導入を検討します。

密苗とは「高密度播種(はしゅ)育苗」と「精密移植」を略したものです。育苗箱1箱当たりの乾燥もみ播種量を慣行の2~3倍ほどの高密度にして、対応した田植機で植える技術。育苗箱の枚数、運搬・苗継ぎの時間などを減らして、コストと労働力が低減できると期待されています。

0502_s豊田営農センターでは、昨年から試験を開始しました。通常、同センターでは苗箱1枚に対し催芽籾180グラムを播種するが、2倍の360グラムで育苗しました。農事組合法人「逢妻」に栽培を依頼し、昨年は苗箱32枚分で約50アール、今年は苗箱100枚分を約1.6ヘクタールで栽培します。同法人では10アールあたり平均で苗箱13枚を使い田植えをしているが、密苗では6枚程度になります。従来から少ない苗で収穫量を増やす技術を蓄積してきたが、さらなる省力化を狙います。初めて試験した昨年は、密苗で栽培した米の収穫量が平均で10アールあたり510キログラム。通常の苗と遜色ない結果を得ているます。密苗は、植えることが出来る状態に苗が生長した後、移植の適期が短いため、作付けを増やした時の問題点を洗い出します。同法人は「様々な気象条件で安定した栽培が確認できれば、導入する価値のある技術。農業機械への投資も必要なので試験面積を増やした結果の見て検討したい」と話しました。三好営農センターは、今年から密苗の試験を始めます。苗箱96枚分を農事組合法人ファームズ三好と協力して栽培します。苗を移植する田植機のパーツ交換の手間やコストなどを踏まえ、トータルのメリットを検討する。両法人ともに5月から密苗の田植えを始め、8月下旬から収穫する予定です。

 

写真=田植え後に使用した苗の量を計測するJA職員