年末・年始に欠かせない南天の実を栽培する出荷グループが11月14日、豊田市小渡町の旭農林会館で南天の実の目ぞろえ会を開きました。中山間地に位置する豊田市旭地区は、以前から林に隣接した農地などで南天の実を栽培。今年の出荷量や生育状況を市場関係者を交えて話し合い、12月の出荷に備えました。
目ぞろえ会には、生産者8人をはじめ市場関係者など合わせて12人が参加。出荷日や規格を話し合いました。グループの代表である山岡保延さんがサンプルとして持ち込んだ南天の実を見ながら、他産地の生育や出荷予測を踏まえ、12月8日に出荷することを決めました。また、産地の評価を守るため秀品のみに絞って出荷することを確認しました。今年は昨年より40ケース(4キログラム入り)ほど多い、約200ケースを浜松と名古屋の市場に出荷する予定です。山岡さんは「今年は実がたくさん付いた南天が育っている。生産者は減少傾向だが、良いものを出荷し産地を守っていきたい」と話していました。
旭地区では13人の生産者が出荷グループに所属し、南天の実を出荷しています。南天は豊作と不作が交互に起こる隔年結果の品目のため、出荷量に大きな変動が起らないよう栽培管理に努めています。
写真=サンプルを使って出荷規格を確認する生産者ら