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農薬を使わず天敵で防除 試験経過は良好/JAあいち豊田梨部会/JAあいち豊田営農部

2018.06.14

JAあいち豊田営農部は、イチゴの施設栽培で普及が進んでいるバンカーシートを梨の露地栽培にも導入できないかと試験を行っています。梨畑にハダニ類を捕食する天敵(ミヤコカブリダニ)を増やし、ハダニ類の防除効果を高める天敵保護装置「バンカーシート」を設置。6月14日は試験ほ場に愛知県農業総合試験場、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、メーカー、JAあいち経済連やJA担当者ら6人が設置したバンカーシートの現時点での効果を確認しました。

ハダニ類は多発すると葉が黒くなり落葉するため、果実の肥大や生育に影響を及ぼします。しかし、ハダニ類は同じような化学農薬を連用すると薬剤抵抗性がつきやすいです。そのため、化学農薬を使わない天敵によるハダニ類防除が出来ないかということから、今回の試験が行われました。試験開始は5月17日。JAあいち豊田梨部会の岡田詔男さんの梨畑で、植えてある15本の梨木1本につき、2つのバンカーシートを設置。調査ではハダニ類の被害状況、天敵の存在を確認した後、更にバンカーシートを1本につき2つずつ追加で設置しました。

岡田さんが、愛知県農業総合試験場へ足を運んだ際、梨畑の葉がとてもきれいだったことから、問い合わせたところ、バンカーシートを導入していると聞き、JAに相談しました。偶然、県の農業改良普及課から試験の依頼があり、取り組むこととしました。岡田さんは「昨年、ハダニ類の被害に苦労したので何とかしたかった。年齢のこともあり、うまくいけば農薬散布作業の労力軽減にもなる。この試験がいい結果になってくれれば嬉しい」と話します。農業改良普及課の原良将技師は「今のところハダニ類の発生も少なく、天敵が葉の上で活動しているのも確認できた。今後の経過に期待したい」と話します。

0614梨のバンカーシート設置試験(1)

 

 

 

 

 

 

 

写真:天敵の活動を確認する職員ら