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田んぼで生き物探し/赤とんぼ米生き物観察会/豊田・みよし環境保全型農業推進協議会

2018.06.30

JAあいち豊田と豊田市、みよし市、愛知県で組織する豊田・みよし環境保全型農業推進協議会は6月30日、豊田市花沢町の「赤とんぼ米」を栽培する田んぼに消費者57人を招いて生き物観察会を開きました。これは、赤とんぼの復活を目指し環境に配慮した「赤とんぼ米」栽培の取り組みを消費者に知ってもらい、理解者を増やそうというものです。生物科学の専門家を交え田んぼの生き物を捕獲し、確認することで環境保全型農業の進度を測ることが目的。今年で5年目となります。

「赤とんぼ米」栽培は、水生昆虫などにやさしい農薬を使用することや中干しを遅らせ「ヤゴ」の羽化を促し、稲刈り後に再入水して赤とんぼが産卵しやすい環境を作ることを条件としています。地域のよっては赤とんぼの群衆が見られるようになったほ場も増えています。

この日は観察の結果、コシマゲンジロウやコオイムシ、ホウネンエビなど約18種類の生物を確認。参加者は生き物を捕まえようと夢中で田んぼを歩き回り、専門家に生き物の名前などを聞いていました。豊田市矢作川研究所浜崎健児研究員は「生き物は支えあっていて、自然環境の中で命の循環が行われている」と話しました。

「赤とんぼ米」は2014年より「環境保全米」として試験栽培を開始。人にも環境にもやさしい特別栽培米として一般米との差別化を図っています。今年は同市中山間地域の24戸の農家が約50トンの生産を予定しています。

0630赤とんぼ米生き物観察会(1)

 

 

 

 

 

写真=夢中で田んぼの生き物を探す参加者ら