県下一の小菊の出荷量を誇る豊田市でお盆向けの小菊の出荷ピークを迎えています。同市下山地域で小菊を栽培する下山高原生花生産組合も出荷に追われています。今年は例年よりも気温が高く、生育が前進しているが最需要期に合わせて栽培管理。7月31日の同組合の出荷量は約8万本。検査後、名古屋市の生花市場に出荷しました。
同地域の小菊は、300~500メートルと標高が高く朝晩の温度差が大きい地域で栽培されるため、花の色が鮮やかです。また、開花から10日ほど咲き続けるため、花持ちが良いと市場からの評価も高いです。
この日は、同市大沼町にある同組合梶孝光組合長のほ場で赤・黄・白色の小菊を収穫しました。その後、作業場で出荷規格別に丁寧に小菊を選別。収穫した小菊はJAあいち豊田下山営農センターに集められます。梶組合長は「今年も品質が高い小菊ができた。良い小菊がみなさんのもとに届くよう最適な状態で出荷していきたい」と話していました。
同組合は、組合員23人が合わせて約9ヘクタールの畑で小菊を栽培。約120種類の小菊を共選出荷しており、年間約350万本のうち約6割を7~8月にかけて出荷します。
8月のお盆をピークに9月下旬まで出荷され、約1億円の販売高を見込んでいます。
写真=小菊を丁寧に収穫する梶組合長