JAあいち豊田は管内にある協同組合に呼びかけ、「協同組合間協同に向けた意見交換会」を豊田市内のホテルで開きました。2年前に「協同組合」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受け、地域の協同組合が協力して行動を起こすきっかけにしたいと企画しました。
意見交換会に参加したのは同JAの他、豊田森林組合(豊田市)、矢作川漁業協同組合(同)、巴川漁業協同組合(同)の4組合です。矢作川流域を中心とした山・川・里で活動する第一次産業の協同組合が業種の違いを超え始めて一同に顔を合わせました。
意見交換会では協同組合間協同についての第一歩として相互の事業利用を促進しながら各組合が開催するイベントに参加していくことを申し合わせました。また、協同組合活動の意義について確認しながら組合ごとの事業状況についても情報交換しました。ここでは各組合とも高齢化による組合員減少の問題を抱えていて、どう協同組合の存在意義を維持していくかが共通の課題として浮かび上がりました。
主催した同JAの柴田文志組合長は「地域や自然を共有する協同組合同士が互いの組織を理解したうえで、協力できることを見つけ活動を広げていきたい」とあいさつしました。協同組合の連携組織づくりは全国や都道府県単位でさまざまな動きがありますが、今回の取組みは小さな単位ながらも河川流域から恵みを受ける農業・漁業・林業の協同組合が連携を図る草の根活動として今後の活動が注目されます。
写真=左から意見交換会に参加した巴川漁協塚田宏之組合長、豊田森林組合鈴木誠美組合長、JAあいち豊田柴田文志組合長、矢作川漁協加藤重雄組合長