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基幹バスで農産物輸送/地元農産物の消費拡大を目指す/JAあいち豊田

2018.11.15

JAあいち豊田は、豊田市の基幹バス「とよたおいでんバス」を活用して農産物を運ぶ、貸客混載の試験運用を始めました。座席に取り外し可能な専用のラックを取り付け輸送します。路線は「とよたおいでんバス稲武・足助線(快速いなぶ)」で、JA本店で載せた農産物を豊田市武節町の道の駅「どんぐりの里いなぶ」へ届けます。

試験運用開始の11月9日は、ハクサイや梨「愛宕」、フルーツようかんなどの加工品合わせて約50キログラムを詰め込み輸送しました。行政や関係企業と連携し、農産物の消費拡大による農家所得の向上と農産物輸送の効率化を目指します。

同施設は、長野県との県境に位置し、年間約58万人が訪れる人気スポットです。これまでJAは、同施設を経営する株式会社どんぐりの里いなぶへの農産物を中間地点まで、JA職員が業務車両で配送し農産物を引き渡してきました。しかし、配送にかかる燃料費などの輸送コストや受け渡し時の効率が問題となっていました。バスを利用することで、これまで業務車両の輸送ではできていなかった、小ロットの出荷にも対応でき、輸送コストは業務車両の配送に比べ3分の1削減できます。収穫時期や栽培品目の差を活かした販売を確立し、多くの人に豊田の農産物を知ってもらいたい考えです。また、行政とバス会社は、空きスペースの有効活用と運賃収入が期待でき、農家・消費者・参加企業それぞれのメリットがあります。

JA営農部園芸販売課の熊谷実課長は「販売拡大を行うことで、平野部で採れた作物を中山間地域でも販売でき、多くの人に地元産の農産物を手に取ってもらえる。消費を増やし少しでも農家の所得向上などに貢献できれば」と話します。将来的には、平野部の農産物を山間部に輸送するだけでなく、山間部で採れた山菜など輸送し、平野部の店舗で販売したい考えです。

実証実験は原則として毎週金曜日に行います。午後12時半~午後1時に、JA本店で積み込んだ農産物を44.5キロ離れた同施設まで、1時間18分かけて走行します。実証期間は2019年3月31日まで。2019年2月に成果と検証結果を示し、2019年度からの本格運用を目指していきます。

写真=バスに設置したラックに農産物を詰め込むJA職員