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集落営農の必要性伝える/深刻な中山間地農業問題

2019.02.18

 小原地域営農協議会は2月16日、豊田市北部の中山間に位置する小原地域で小原地区全体研修会を開きました。地域営農協議会は地域の代表者が集まり、地域全体の農業の実態や将来の展望を話し合う組織。この研修会では、JAあいち豊田や市役所農政課が協力し、小原地域では初の試みとなりました。地域住民で組織する集落営農の重要性を地域住民とともに考え、対策を進めていきます。

 豊田市の中山間地域では、農業者の高齢化や担い手不足、不在地主の増加により耕作放棄地の増加や離農の加速が深刻な問題となっています。また、鳥獣害被害も各地で拡大し、獣類の被害の約60パーセントは中山間地域で発生している状態です。

 この日は、小原地域で農業を営む65人が参加し、JA営農部の三橋豊さんが集落営農の必要性を説明。小原地域と同様の環境から集落営農の組織化に成功した農事組合法人「大野瀬温」の鈴木利介さんが環境や地域の変化、これまでの取り組みを発表しました。また、愛知県農業総合試験場の辻井修さんを講師に招き、被害の多いイノシシの特徴と対策を映像で確認しながら学びました。

 JAの三橋さんはこの研修を通して「頭では理解しているが行動を起こせていないのが現状。意識を変え、問題解決への行動を起こすきっかけになれば嬉しいです」と話していました。

 集落営農は女性や若者も含めた多様な世代が参加することで、地域全体として担い手の確保ができます。また、耕作放棄地の発生防止や鳥獣害対策にもつながることから今後もJAでは集落営農の必要性を伝えていきます。

写真=集落営農の必要性を学ぶ参加者ら