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明治時代の農業の本を発見/138年前に出版された本を大切に保管 

2019.03.08

 JAあいち豊田管内の豊田市寺部町に住む山田秀夫さんは、自宅の蔵から農業の教科書「農学啓蒙」2冊を発見しました。この本は1881年(明治14年)に出版され、農産物のことや動物から畑を守る方法などが書かれています。先祖代々受け継がれ、今も大切に保管しています。

 JAが毎月行う正組合員宅を訪問する活動で山田さん宅を訪れた際に、この話が出ました。「農学啓蒙」とは、明治時代の政治家で実業家の十文字信介が編集した本。苗代をスズメから守るカラスの模型の挿絵や、ランプで害虫から稲を守る方法なども説明されています。

 この本は山田さんの3代前の先祖にあたる甚五郎さんが使っていたもの。甚五郎さんは小学校の教壇に立ち、読書や勉強が好きだったといいます。蔵の中には、農業の本以外にも江戸時代に出版された本などがたくさん見つかりました。

 山田さんの趣味は、古文書の解読。昔の本も大切に保管しています。また、先祖から受け継いだ農地で米、麦、野菜を育て、奥さんと農業を続けています。山田さんは「寺部は、歴史ある町。近くの寺にある古い本を解読してほしいと頼まれたこともある。今もときどき辞書で調べながら解読し昔の本を読んでいる」と話していました。

 蔵を壊す人が増えている中で、山田さんは蔵を修繕し歴史をそのまま残しています。

写真=農学啓蒙を大切に保存する山田さん