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天敵でハダニ防除 梨畑にも効果あり/JAあいち豊田営農部

2019.06.27

 JAあいち豊田営農部は、イチゴの施設栽培などで使うバンカーシートを梨栽培に導入しようと2年前から実証実験を進めています。一定の効果が得られたことから、気象条件などが変わっても効果があるか今年も継続して検証していきます。バンカーシートは設置が簡単で、ハダニの天敵を畑に長期間定着させることができるため、環境に配慮した農業と労力軽減の両立が期待されます。

 今年は、豊田市畝部西町にあるJAあいち豊田梨部会員の岡田詔男さんの梨畑に、5月31日からバンカーシートを設置。6月14日には愛知県農業総合試験場、県豊田加茂農林水産事務所、メーカー、JAあいち経済連やJA担当者ら6人が、天敵の効果を検証しました。昨年の実験では長期間の効果を得るため、時期をずらし二度に分けて計4個取り付けましたが、今年は設置労力を減らすため、一度に4個取り付けて測定。現時点でハダニの被害は確認されていません。同JAの都築孝太郎営農指導員は、「経過観察を続けて、今後の実用化につなげたい」と話していました。

 ハダニは5月から10月にかけて、気温が20度から30度の日に大量発生しやすい。天候によってハダニの被害が多く見られ、葉に被害を受けると白い斑点ができ、全体的に葉を傷つけ果物の生育に影響を及ぼします。同じ農薬を使い続けると、ハダニは抵抗を持ち始めて効果は徐々に弱くなり防除が難しいことから、ハダニの天敵ミヤコカブリダニを保護・定着させるバンカーシートを使い、ハダニ被害の軽減を目指します。

写真=梨畑のハダニや天敵の発生を確認するJA職員ら