JAあいち豊田松平営農センターは12月5日、「春の七草」を栽培する農家のほ場を巡回しました。豊田市松平地域は県下有数の「春の七草」の産地です。今年は暖かい日が多く、病害虫の被害が心配されましたが生育は順調です。約32,000パックを豊田、岡崎、名古屋市場などに「松平の七草がゆセット」として出荷を予定しています。
七草がゆは1年の無病息災と長寿延命を祈願するとして、正月7日の朝に食べるものです。同地域ではセリの販売から始まり、1984年から「春の七草」の出荷を始めました。
この日は、生産者4人と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課と同JA職員ら7人が参加し、ほ場6カ所を巡回しました。七草の各品目の生育状況や病害虫の有無などを確認し、今後の栽培管理を指導しました。同JAの伴野洋明営農指導員は、「出荷基準に適したサイズで出荷できるよう温度管理に努めてほしい」と話しました。今後は12月下旬の出荷目揃え会で規格統一する予定です。
同地域では生産者6人が「春の七草」を栽培しています。パック入りの七草のほか、七草と地元産の「ミネアサヒ」、松平産の梅干を詰め合わせた「七草がゆセット」(1箱1,550円)の宅配もしています。今年は約600箱を発送する予定です。
写真=七草の栽培を確認する生産者ら