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中山間地でスマート農業/ドローン作業効率アップ/JAあいち豊田

2019.12.12

 JAあいち豊田は中山間地域の水稲栽培に産業用マルチローター(ドローン)を導入するための実証試験を進めています。豊田市足助地域の農家と協力し、今年7月に1回、8月に2回、ドローンを使ったカメムシ防除の農薬を散布しました。この結果をもとに12月12日、中山間地の営農受託部会員を対象に同JA藤岡営農センターで実証結果研修会を開きました。

 従来のカメムシ防除は1年の中で最も暑い時期に行う上、約100メートルのホースを動力噴霧器につなぎ散布する。合羽などを着用するため大変な重労働です。そのため、この作業をJAへ依頼する農家が年々増加しました。同地域だけで委託面積は64ヘクタールまで拡大しています。JAは、無人ヘリコプターと比較して導入費用が安価、操作性も容易で作業を請け負う農家の労力削減につながると考え、ドローン導入を検討しました。

 この日は、JA営農企画課の梅村淳主幹が稼働時間全体に対する散布時間の割合やドローン操作で問題となる点などを話しました。試験での散布時間は、稼働時間全体の3~4割でしたが、飛行ルートなどの作業計画を立てることで改善できると説明しました。また、長時間の使用でバッテリーが熱くなるとすばやく充電できないが、飛行時間と薬剤投入量の最適値を求めることで作業効率が上がることも分かりました。研修後は、小型ドローンの飛行体験を開き、参加者は実際に操作を体験しました。

 今年、オペレーター技能認定資格を取得したJA受託部会足助支部の伊藤政和さんは「作業効率がよくなり、体が楽になった。まだまだ経験不足なので、自信をもって操作できるようになりたい」と話しました。

 今後は、試験で発生したトラブルをもとに、注意点、離発着地、散布面積を地図に記入するなどの事故対策のマニュアル作成を検討しています。また、練習機を購入し毎月の飛行訓練も計画します。同JAは次年度以降もスマート農業の普及に力を入れ、農家を支援していきます。

写真=ドローン操作を確認する部会員ら