新たな栽培技術や組合員の要望に応える営農指導で、農家所得の向上を目指すJAあいち豊田アグリアドバイザー協議会(AAC)は3月3日、豊田市西町のJA本店で令和元年度AAC研究発表大会を開きました。営農部門の職員らが年間を通して行った、組合員の抱える課題を解決する栽培技術の研究結果や自己改革の取り組みを発表しました。
この日は、全体で約40人が参加しました。代表理事専務をはじめとする審査員らと営農部職員の前で15グループが研究成果を発表しました。発表はドローン導入の農作業労働力の軽減の取り組みから、新たな特産品に向けた品目提案など多岐に渡りました。
JA役員らが厳正に審査した結果、営農資材課が発表した「担い手農家からの声を産地活性に繋げて~暑さ対策提案による経営改善~」が最優秀賞を受賞しました。近年の猛暑で農作業が進まない農家の負担を少しでも減らせないかと考え、ファンジャケットを提案。助成金の活用で農家の実費負担額を減らすことや着用後の成果をグラフに表しわかりやすくしたことが評価されました。受賞した営農資材課の水野裕己さんは「営農資材課全員で取り組み、農家からファンジャケットのおかげで夏場の作業が楽になったと声をかけてもらえた。今後も農家の役に立つ資材を考えていきたい」と話しました。上位3グループは、経済事業担当の役員が集まる会議で発表します。
審査員の1人、営農部の柴田力行次長は「今回の発表をもとに、今後も改善、チャレンジしていってほしい。来年の取り組みも期待している」と話しました。
同協議会は営農部門の職員が所属しています。JA営農指導員らの知識の向上と組合員への営農指導力の強化を目的に活動しています。毎年、年度末に1年間の事業成果や研究結果を発表し、情報共有を図っています。
写真=最優秀賞を受賞した営農資材課の水野さん