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ワラビ栽培普及へ休耕田で試験/JAあいち豊田小原営農センター

2020.03.25

 JAあいち豊田小原営農センターは、中山間地域の新たな栽培品目としてワラビに注目し、耕作放棄地で試験栽培をしています。3月25日には、所有者の許可を得て天然のワラビを山で掘り出し、ポットに植え替え育苗を始めました。葉が展開する6月には休耕田に定植します。1年後の来年春に収穫する計画。中山間地のさまざまな課題を解決できる品目として期待しています。
 同センターは、山形県の事例を参考にワラビの試験栽培を昨年から始めました。ワラビは、イノシシなど野生動物の食害がなく、山林近くでも栽培が可能な作物。早期の成園化が狙え、栽培管理も容易。軽量で高齢者でも収穫・出荷がしやすいです。また、主要作物である水稲と作業時期が重ならないなど、さまざまな利点があります。
 試験圃場は、標高約300メートルの農地で、同センター管内の平均的な場所を選択しました。ワラビは日当たりの良い場所を好みますが、水はけが悪く半日蔭の水田など、あえて条件の悪い農地を選ぶことで、多くの組合員が導入しやすい条件を狙います。
 試験2年目の今年は、他県産に加え地元産の天然ワラビを使った栽培も始めています。ポットで250株を育苗してから休耕田に植え付け、確実な成園化を目指します。昨年植えたものと生育を比較し、より良い栽培方法を模索します。
 試験を担当する柴田幸一さんは「育苗することで、雑草に負けない株にし、確実に収穫できる栽培を目指している。根付けば約30年は収穫が見込めるので、地元農家に提案できるよう試験を続けていきたい」と話します。

写真=山から掘り出したワラビの地下茎をポット植えるJA職員