JAあいち豊田猿投西瓜部会は6月3日、スイカの産地として知られる豊田市猿投地域でスイカの出荷を始めました。今年は4月の気温が低く栽培管理が難しい状況でしたが、5月以降は天候に恵まれ、平年並みの出荷開始となりました。
この日は、同部会員で同市上原町の早野敦喜さん(27)が、スイカ約180玉を収穫しました。スイカは、猿投営農センターに集荷されて、サイズごとに選別します。スイカを手で叩き、響く音で異常がないか確認するなどの検査をして、箱詰めの後に市場へ出荷します。愛知県内のスーパー・量販店をはじめ、同JA選果場でも購入できます。
同部会で栽培するスイカは「祭りばやし777(スリーセブン)」が主力です。6月上旬から7月中旬にかけて出荷して、食べた瞬間のシャリ感と高糖度で消費者人気が高いです。糖度は11度を超えると高いといわれていますが、この日収穫したスイカは12度を超え甘さ抜群です。早野さんは、「天候に恵まれていいものができた。今後は、しっかり選別をして良質なスイカを出荷していきたい」と話していました。
同部会では、8戸の農家が豊田市御船町・上原町・亀首町を中心に、猿投地域の約6.4ヘクタールの畑でスイカを栽培しています。名古屋市や豊田市の市場へ約25000ケース(約300トン)を見込んでいます。
写真=スイカを丁寧にトラックに積み込む早野さん