JAあいち豊田なす部会は6月12日、夏秋ナス「筑陽」の出荷を始めました。今年は、4月の低温と5月の乾燥で生育が心配されましたが、株の状態は良く、昨年より2日早い出荷開始となりました。出荷期間は約5ヵ月で、昨年並みの約174トンを見込んでいます。
出荷にあたり、この日は今年加入した部会員を対象に豊田市高崎町にある豊田市公設地方卸売市場で目ぞろえ会を開きました。新規部会員2人と同JA職員、市場担当者が参加しました。部会員が栽培したナスを使って大きさや曲がり具合、傷や色沢の良さなど品質を確認し、出荷規格を統一しました。また、段ボールやコンテナにナスを詰める時の注意点なども説明しました。同部会の高須望部会長は「選別をしっかりとし、品質が高いナスをより多く出荷し、量販店から選ばれる産地にしたい」と話しました。この日始まった出荷は11月まで続きます。
同部会は50人が所属して、合わせて3ヘクタールでナスを栽培します。出荷するナス「筑陽」は、ボリュームがあり、様々な料理方法に合うとして消費者や市場からも好評です。同市の学校給食にも使われます。また、労力・コスト削減のためのコンテナ出荷の導入や、新規部会員向けの研修を開くなど、ナスの特産化を図っています。
写真=出荷基準を確認する部会員ら