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効果得られ新規ほ場でも検証/梨畑にバンカーシート/JAあいち豊田営農部

2020.07.03
 JAあいち豊田営農部は、イチゴの施設栽培などで利用されるバンカーシートを梨の露地栽培に導入しようと実証実験を進めています。昨年までの3年間、豊田市上郷地域の畑で試験を行い、ある程度の効果が得られました。今年から同地域より北に位置する猿投地域の畑でも同様の効果が得られるか検証していきます。
 バンカーシートとはハダニの天敵であるミヤコカブリダニを長期間定着させる農業資材です。設置が簡単で、取り付け後は特に手を加える必要はなく、環境に配慮した農業と労力軽減の両立が期待されます。今年は、同市亀首町にある同JA梨部会員の梅村長史さんの梨畑20アールに、6月12日からバンカーシートを設置しました。7月3日の初回の検証では、メーカーやJAあいち経済連、同JA担当者ら7人が参加しました。実証方法として、ハダニの天敵の効果が得られているか、バンカーシートを取り付けていない畑と比較しました。現時点では、両畑ともハダニの発生は見られませんでしたが、今後、梅雨明けから徐々にハダニが増えると推測されるため、どのような効果が得られるか、8月末ごろまで検証を続けます。同JAの都築孝太郎営農指導員は、「ハダニが発生しないのが一番だが、発生してもうまく被害を抑えられるよう期待している」と話していました。
 ハダニは5月から10月にかけて、気温が25度以上で乾燥時に大量発生しやすいです。被害を受けると葉がカスリ状になり、激発すると褐変または黒変して落葉してしまい果物の生育に影響を及ぼします。また、同じ系統の農薬を使い続けると、ハダニは薬剤抵抗性を持って、防除が難しくなります。薬剤抵抗性の影響がない天敵資材であるバンカーシートを使って、ハダニ被害の軽減を目指していきます。
 
写真=梨畑のハダニや天敵の発生を確認するJA職員ら