ニューストピックス

シカ9頭を一度に捕獲/大型囲いわな「おりべえⅡ」/JAあいち豊田

2020.08.19

 豊田市和合町の和合農事組合が設置した大型囲いわな「おりべえⅡ」が8月19日夜、シカ9頭を一度に捕獲しました。このわなは、野生動物(イノシシ、シカ)が群れごと捕獲できることが特長で、JAあいち豊田が購入して、貸し出しているものです。同町に今年6月24日設置しました。群れごとに捕獲できたことで、わなの効果が実証されました。
 「おりべえⅡ」は、愛知県農業総合試験場と豊橋市の民間企業が共同開発したものです。わなの大きさは、5.4メートル四方で高さは2.7メートル。遠隔監視システムと組み合わせることで、タブレット端末で映像を確認しながら、わなを操作できます。2017年から同JAが実証実験を始めて、これまで同市足助地域と小原地域に設置し、3年間でイノシシとシカあわせて23頭を捕獲しています。一定の成果が出たことから、茶畑での獣害が拡大する同町に、わな1基を6月に移設しました。
 えさは米ぬかなどで、夜8時ごろに猟友会会員が映像を見ながらわなを操作します。翌20日に駆除しました。猟友会会員で地元農家の志賀晋さんは、「従来の小型わなでも捕獲できるが、1度に1頭か2頭。一度に多数の捕獲が可能なこのわなは効果が高く、今後も期待している」と話します。
 同JAの管内は、面積の半分以上を中山間地が占め、近年獣害が多発しています。豊田市による農家へのアンケートでは、鳥獣による農産物被害額が9600万円(2019年度)にのぼり、約3割がイノシシとシカによるものです。同JAは、持続可能な農業と農家所得の向上のため、農家・行政と連携し対策を進めています。

写真=群れごとシカを捕獲したおりべえⅡ