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新茶の季節に豊田のお茶をPR/伝統技術を次の世代に 手揉み講習会/豊田市茶業組合

2013.04.30

八十八夜を間近に控えた4月30日、豊田市茶業組合は豊田市豊栄町にある茶農家石川哲雄さんの製茶工場で手もみ講習会を開き、同組合員をはじめ県や市などの行政やJAあいち豊田などの関係者約40人が出席した。

 同組合では、手もみによる製茶技術の向上と伝統技術の継承を目的にこの講習会を約40年前から開いている。機械化が進んでいる製茶作業だが、香りや手の感触で茶葉の状態を見極める技術は不可欠なため、若い農家を中心に講習会で学んでいる。また、地域住民や市長なども招き、新茶の季節の到来を消費者へPRしている。

 この日は、太田稔彦豊田市長や同JAの柴田文志組合長らが来賓として出席した。市長らは、お茶のうまみ成分を引き出しながらゆっくり乾燥させる作業「練りもみ」を同組合員の指導のもと体験。焙炉(ほいろ)と呼ばれる茶温を約37度に保つ箱状の作業台で、力を入れて茶葉を練りながら、お茶の香りを楽しんだ。同組合の山内祥正組合長は「3月下旬に霜注意報が何度も出るなど生育が心配されたが、新芽は順調に生育。緩やかな気温の上昇は充実した茶葉につながるので、今年もおいしいとよた茶ができると思う」と話していた。

 豊田市茶業組合は、主に同市豊栄町・住吉町・吉原町など26戸の農家で構成され、約38ヘクタールでお茶を栽培。全国・関西・県の品評会で優秀な成績を上げるなど優良な産地として知られる。抹茶の原料となるてん茶を中心に、年間約320トンの生葉を生産。5月上旬から手摘みの収穫が本格的化し、中旬以降は機械刈りが始まる。