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年明けの出荷に向け順調に生育/七草生産者がほ場巡回/JAあいち豊田松平営農センター

2013.10.31

JAあいち豊田松平営農センターは10月31日、は種後の生育状況を確認するために「春の七草」を栽培する農家のほ場の巡回指導を行い、七草生産者をはじめ、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課や同JAの職員など合わせて12人が参加した。

 これは、七草の各品目の生育状況の確認と今後の管理について指導することを目的に行っているもの。早いものは9月から栽培が始まり、毎年この時期から生産者らが集まり月1回ほ場を巡回。参加者同士が病害虫など情報を共有することで栽培技術の向上にもつなげている。

この日は、豊田市石楠町の岡田清さんのほ場など8カ所を巡回。は種日や株数などを聞き取りながら品目別の生育状況を確認。各ほ場では出荷日から逆算し、今後の栽培管理を指導した。同JAの山岡勝宏営農指導員は「一部の品目で発芽の遅れが見られるがおおむね順調に生育。11月から12月上旬の天候が生育に大きく影響するため今後の気温変化に合わせた栽培を心がけてほしい」と呼びかけていた。

 同地区では生産者7人が「春の七草」を栽培している。セリをはじめ7品目のバランスと品質が良く人気が高い。短期出荷に備え、各品目の大きさを微調整するために露地・トンネル栽培・ハウス栽培を組み合わせ、は種時期ずらして栽培する「段まき」も取り入れリスク回避に努めている。今後は12月下旬に出荷目ぞろえ会、来年1月3日・4日にパック詰めを行い、約43,000パックを豊田・岡崎・名古屋市場などに「松平の七草粥セット」として出荷する予定だ。