お知らせ

令和2年6月号 「農業は楽しい」

2020.06.11

 長い間のご愛読ありがとうございました。私は6月20日の総代会をもって、任期満了で組合長を退任します。

 

 これまでのコラムは「農業の楽しさ」を皆さんに伝えようとの思いで進めてきましたが、たくさんの脱線もありました。しかし、やっぱり農業は楽しいと、最近のわが家の農業を通じて再認識しています。

 今、わが家の小さなブドウ園では巨峰とシャインマスカットのジベレリン処理や房づくりの仕事でてんやわんやです。しかし、このブドウの成長していく姿が実にかわいいのです。

 

 20㎝を超える大きな房の一番先端のわずか4㎝を残して、そこから上の房を切り落とします。ここから1カ月の間に2回のジベレリン処理をします。4㎝の房もそれに合わせてだんだん大きくなるので、形を整え、混みあった粒をハサミで一粒ずつ抜いてやります。


この作業を一房ずつ全部やるのです。「摘粒」といいますが、「摘粒」が終わった涼しげな房の姿がとてもかわいらしいのです。


 人間がブドウの房に手をかけるのはここまで。このあと6月20日頃には袋をかぶせて、8月の収穫を待ちます。この収穫の時に袋の下を破って、房をのぞき込みます。私たち夫婦の感激の一瞬です。

 

 わずか4㎝だった小さなブドウの赤ちゃんが、真っ黒に色づいた大きな巨峰になっているのです。

 

人間が少しは手をかけたけれど、こんな立派な巨峰になるなんて、ブドウの木はすごい。改めてブドウの古木に敬意と感謝です。

 

 私が農業の師とあおぐ「百姓・思想家の宇根 豊 氏」の言葉を借りれば、『私はブドウを作っているのではありません。立派なブドウが実るように、ブドウの木を育てているのです』。

おコメもそうです。田植えをし、水のかけ引き、肥培管理、すべて稲が立派な稲穂を作るために「稲の体」を育てているのです。


 だから、私は「ブドウができた」・「お米がとれた」と自然界に感謝をして、その果実をいただくそんな農業をこれからも続けていきます。

 私は今、仲間4人で観光農園づくりを進めています。ブルーベリー、栗、柿を植え付けして、みんなに楽しんでもらうのです。その実がなるのは3~4年先になるようです。果実と一緒に、農業の楽しさのおすそ分けができる日を楽しみにしています。

 「農事組合法人 中田の丘ファーム」という称号で、JAにお世話になりながら、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。