農と食

農機センター

快適農業のお手伝い。

農業機械の知識

農作業安全対策の強化に向けた作業機の公道走行対応について
  • ロータリー等の作業機を装着した状態のトラクターが一定の条件を満たした場合に公道走行が可能となっていますが、今一度確認の上、周囲の方々への安全を第一に、注意して走行をお願いいします。
管理機の点検・格納について

管理機の始業点検はどのようにすればよいですか。

準備点検として以下の事などがあります。

  • 平坦な場所でエンジンを停止します。
  • エンジン・マフラ・燃料タンク回りを掃除します。
  • 燃料ホース・電気配線を点検します。
  • 給油の点検はエンジンが冷えている時に行って下さい。
  • 各部の締付け・セットピンの脱落がないか確認して下さい。
  • 燃料補給時は火気を近づけないようにします。
  • クラッチ・レバー関係が動くか点検します。

 エンジンを始動する時は以下の事に注意します。

  • 各操作レバーを「N」(中立)または「切」にしておきます。
  • 機械の周囲から人を遠ざけておきます。
  • 屋内やハウスでの始動は窓や戸を開けて換気をします。

管理機の格納の仕方を教えて下さい。

日々の格納時は以下の通りです

  • 平坦な場所に置き、エンジンを停止します
  • エンジン・マフラ・燃料タンク回りを掃除します

 長期格納時は以下の通りです

  • ガソリン車は燃料コックレバーを「閉」にし、気化器内の燃料を抜き取ります
  • タイヤに歯止めをします
  • シートカバーはエンジンが冷えてからかけて下さい
  • 機械を改造しないで下さい

管理機作業のほ場での注意点を教えて下さい。

ほ場の出入り時は以下の事に注意して下さい。

  • 平坦な場所でエンジンを停止します。
  • エンジン・マフラ・燃料タンク回りを掃除します。
  • 燃料ホース・電気配線を点検します。
  • 給油の点検はエンジンが冷えている時に行って下さい。
  • 各部の締付け・セットピンの脱落がないか確認して下さい。
  • 燃料補給時は火気を近づけないようにします。
  • クラッチ・レバー関係が動くか点検します。

 エンジンを始動する時は以下の事に注意します。

  • 各操作レバーを「N」(中立)または「切」にしておきます。
  • 機械の周囲から人を遠ざけておきます。
  • 屋内やハウスでの始動は窓や戸を開けて換気をします。
管理機の点検・格納作業時の服装の注意点
悪い例 良い例

 服装は作業に合ったキチンとしたものを着用して下さい。右のイラストの「良い例」などが理想的です。「悪い例」のような服装では、衣服が回転部に巻き込まれたり、足を滑らしたりして思わぬ事故を起こす原因となります。

チェンソーでの伐採と目立ての仕方について

チェンソーでの伐採の仕方がわかりません。基本的な倒し方を教えて下さい。

まず、はじめにチェンソーには簡単に分けて

図1 基本的な伐採方法

 A.軽量で右手ハンドルが機体の上にあるトップハンドルと呼ばれるもの
 B.オールラウンドで使用できる中クラスのもの
 C.プロ向きで大排気量のものの3種類に分けられます。
 一般的に伐採するならBのものが適当でしょう。

 伐採の方法ですが、十分に倒す方向を考慮し、まず倒す側の受け口を切ります。
 木の直径の4分の1くらいを目安に30度から45度の角度でクサビ形に切ります。
 次に受け口の反対側から切り口の高さの3分の2の位置で追い口を水平に切ります。
 そのとき、「つる」と呼ばれる部分を切り残して下さい。
 最後に、追い口側より倒す方向にクサビを打ちつけて倒します。(図1)

  • A.トップハンドル
  • B.中クラス
  • C.プロ仕様

カッターの刃先の大きさにあった丸ヤスリを用意します。 (表1)

 ヤスリはカッターに対して直角よりやや下げた状態(10度)に保ち、カッターの刃先からヤスリが5分の1くらい出るようにし ます。(図2)
 先とヤスリを密着させ(この角度が30度または、35度)ヤスリとカッターを(1)の矢印方向にしっかり押し付け、その力を抜かずに、前方の②に押し出します。この時、力を入れる割合を8分横へ、2分下への気持ちで擦ると良いでしょう。(図3)
 この要領ですべてのカッターを研ぎますが研ぎ量が均一でないと、木を切ったとき斜めに切れていきますので注意して下さい。
 それから、カッターとカッターの間にデプスゲージがありますが、これは、カッターの切り込み量を決める役割をしますので、デプスゲージジョインタを当てて平ヤスリで出た部分を落として下さい。(図4)

図2 図3 図4

表1

ヤスリの太さ ソーチェンの種類
7/32インチ 5.5ミリ 72DP、73DP
3/16インチ 4.8ミリ 95VP、20BP、21BP
11/64インチ 4.5ミリ 90SG
5/32インチ 4.0ミリ 25AP、91VS
  • ソーチェンの目立ては正しく行ってください。
  • 目立用ヤスリはソーチェンに合ったものを使ってください。
農業機械の点火プラグの取り扱いについて

プラグを自分で取り付けたいのですが注意することなどを教えて下さい。

  • エンジンに適合したプラグを取り付けて下さい。(適応表参照)
  • 指先でプラグをねじ込み、プラグのガスケットが取り付け座にあたってからプラグ用レンチで締め付けて下さい。
  • 植付作業を開始して、各調節が希望通りになっているか確認してから、連続作業を行って下さい。 (図1・図2)
  • (注意)始めからレンチで締め付けますとエンジンのねじ部などを損傷するおそれがあります。
  • 図1 図2
  • メーカー名 デンソー NGK
    プラグ品番 W20M-U BM6A
    W20MP-U BPM6A
    W20FS(-U) B6HS
    W16EP(-U) BP5ES
    W20EP(-U) BP6HS
    W14FP-L BP4HS
    • 適応表は、デンソーとNGKで左右隣り合う品番はメーカー間の互換性があることを示しています。

プラグを使用している農業機械で、注意することを教えて下さい。

  • 燃料の漏れた状態での使用は危険です。
  • プラグのターミナルに接続している点火系コードの損傷は危険です。(写真1)
  • 漏電したり、燃料漏れを起こしている場合には発火するおそれもあります。
  • プラグをはずして火花の点検を行う場合、スタート操作時にプラグ取付部から噴出する燃料の混合気へ引火することがあります。
主に見られる点火プラグの不良状態
  • 燃焼状態の悪いプラグ
    (点火系の故障も一考)

  • カーボンの付着したプラグ
    (掃除または交換)

  • 電極部の減ったプラグ
    (交換)

効率の良い田植え作業について

上手な田植えの仕方を教えて下さい。

  • 苗がしゅう動板の所で浮き上がらないようにのせて下さい。(図1)
  • 苗のせ台を左又は右隅に寄せて下さい。
  • 植付作業を開始して、各調節が希望通りになっているか確認してから、連続作業を行って下さい。
  • ほ場の状態、苗の条件により植付精度は変化します。低速で植付状態を見ながら徐々に速度を上げ、最も良い速度を選んで下さい。
  • 苗補給する時には、補助苗を苗取板で取り、上の方からゆっくりと苗をすべりこませ残り苗と補給苗がぴったり合うように注意してください。(図2)
図1 図2

変形田での植え方を教えて下さい。

  1. 図3の様な変形田の場合は。。。

    1. A面にそって植え進む(B面・C面・D面から1往復分残す)
    2. D、C、B、のあぜにそって植える。
    3. (2)にそって、往復植付け。
    4. 出入り口から出る。
  2. 図4の様な変形田の場合は。。。

    1. あぜにそってマーカ線だけを引く。
    2. 一番長い部分を直線で植付ける。(両マーカを出す)
    3. (2)を基準に植付けする。
    4. あぜにそって、一周植付ける。
    5. (5)の往復分植付ける。(さらにもう一周し、枕地残りを植付ける)
    6. 出入り口から出る。
図3 図4

 ここに記載しましたのは、効率良く田植え作業を行っていただくための一例です。ほ場条件により異なりますが参考資料としてお使い下さい。

 詳しくは、お近くのJA農機センターへご相談下さい。

米の低温貯蔵庫について

お米の低温貯蔵はなぜ良いのですか?

 玄米を常温貯蔵した場合、カビ、貯蔵害虫、古米臭、乾燥、成分変化などの品質劣化が起きやすいと考えられます。

 品質劣化は、米の含水率(米の水分)、貯蔵中の湿度、温度が大きな要因となっています。 (図1)は貯蔵温度と穀象虫の繁殖数の関係を示したものです。20℃以上で10カ月貯蔵すると100倍以上に増殖するとの実験結果が出ています。また、15℃以下ならほぼ増殖せず、虫害を防げる事を示しています。 含水率が高いと呼吸量が多くなり、米の持つ栄養分を消耗し、品質が劣化します。また、含水率が高いと同時にカビが繁殖しやすく、貯蔵害虫も発生しやすくなります。玄米の含水率が15%程度なら、20℃以下の状態で、ほぼ呼吸作用は停止状態にあるといえます(図2)。また、含水率15%が食味や貯蔵上から最適とされています。 貯蔵温度が高いと呼吸量が大幅に増加し、品質が急激に劣化します。常温貯蔵で夏を越すと、米の味が急激に劣化するのはこのためです。(図3)は米の貯蔵中の呼吸量を年間の日数で示したものです。穀温が20℃を超える7・8・9月には、呼吸数が桁違いに多くなる事が分かります。玄米は収穫後も呼吸して米自身の糖類と反応し、炭酸ガスと水とエネルギーを出し、老化、変質していきます。呼吸作用は温度に比例し、夏に温度が高くなると呼吸も活発になります。低温では、抑制された休眠状態となり、品質変化が少なくなります。

図1 貯蔵温度と穀象虫の繁殖数の関係 図2 玄米の呼吸量と穀温、水分との関係 図3 玄米の呼吸量及び穀温の日変化

低温貯蔵庫の上手な使い方を教えて下さい。

玄米貯蔵の設定温度は12℃前後にして下さい

  • お米と野菜など設定温度や条件の異なる物を一緒に貯蔵しないで下さい。
  • 米袋と壁の間は50ミリ以上あけて壁面に接触しないようにして下さい。
  • 暖房機能はありません。冬季は外気温度によって庫内温度より低くなることがありますが、お米の貯蔵に影響はありません。但し、青果物の保管については注意が必要です。
  • 扉の開閉は素早く行ってください。特に、梅雨時や夏場は湿気が庫内に流入し、保管条件を損いやすくなります。
  • 精米は、砕米を防ぐために玄米を庫外に出して、外気温度と同じになってから行って下さい。
  • 本機は屋内設置用です。尚、冷却ユニットは放熱がありますので風通しの良い場所への設置、または換気装置の併設を行って下さい。
  • ご使用の前に取り扱い説明書をよくお読みの上、正しくお使い下さい。
セルフメンテナンスと定期点検整備について

コンバイン作業後の手入れはどうしたら良いのですか?

コンバインを常にベストコンディションに保ち・・・

 重大なトラブルを未然に防ぎながら、末永くお使いいただくために使用者ご自身によるセルフメンテナンスとプロのサービススタッフによる定期点検整備をお勧めします。

セルフメンテナンスはどんな点検ですか?

使用者による日常保守点検です。

 機械の使用前、使用後に行って下さい。エンジンや走行部などを中心とした基本的なチェックですが、どれも大切なものばかりです。部品・油脂類を交換する場合は、メーカー純正品を使用して下さい。また、セルフメンテナンスで気になる箇所・整備が必要と思われる状況が見つかった場合は、すぐにJA農機センターへご相談下さい。

定期点検整備はどんな点検ですか?

プロのサービススタッフによるシーズン前後、または格納前の定期点検整備です。

 定期点検整備は、悪い箇所を整備するだけでなく、今後の劣化や磨耗の度合いを予測して予防整備を行います。予防整備は大きな故障や余分な出費を防ぐとともに、次の点検までの安心を提供します。コンバインは、多くの部位でオイルや液類が使われています。また、ホースやベルト・ブーツの材料にはゴムが使われています。ほかにも磨耗する部品が多く使われていますので補充や交換などのメンテナンスを定期的に行うことが大切です。安心(機械がいつもベストコンディションで安心・快適な作業が行えます)・安全(トラブルを未然に防ぐことで安全な作業が行えます)確実(突発的なトラブルもなく計画的に作業が行えます)・経済的(重大な故障が少なくトータルで経済的です。大切な機械を永く使用できます)といった、メリットにつながります。定期点検整備は、ぜひJA農機センターでお受け下さい。

シーズン前点検のポイント 始業前点検のポイント 長期格納時のポイント
トラクターの耕うん作業と耕うん爪の交換時期について

どのように耕うんしたら良いのですか?

作業条件により、車速及びPTO回転速度を決めて耕うんを始めます。

 一般的な耕うん方法としては隣接耕うん(図1)が標準とされており、 隣接耕うんをする場合は、トラクターの旋回ができるだけの枕地と同 じ幅を、ほ場の両側に残して内側から作業を始めます。 目安として耕作地の周囲を3行程弱残します。 耕うん時は、前・後輪タイヤがすでに耕うんしたところに落ちないように、 気をつけながら運転してください。 サイドドライブロータリーで耕うんされる場合は、右サイドフレーム側があぜ際に寄るようにして耕うんすると、残耕が少なくなります。トラクターの方向転換は図2を参考にしてください。

図1 隣接耕うんの順序 図2 トラクターの方向転換 図3 耕うん爪

中古農機をお探しの組合員へ

注意事項
  • 当JA組合員のみのご対応となります。
  • 中古農機をご購入いただく場合には、各農機センターにお越しいただき必ず現品の確認を願いたします。
  • 在庫の状況等により、対応に時間がかかる場合や、ご期待にそえない場合もあります。

新商品のご案内

  • トラクター
  • 田植機
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  • その他
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YANMAR 農作業安全講習資料

 末永く元気に農業を続けていただくために、ぜひお読みください。

「農作業安全講習会」末永く元気に農業を続けていただくために
農機センターがおすすめする刈払機(草刈機)のご案内

 近年、低価格で気軽に購入できる刈払機(草刈機)が増えて来ています。どれを選べば良いのか迷うところですよね。もちろん、使用用途や使用頻度などによって、それぞれメリット・デメリットがあります。

 そこで、JAあいち豊田の農機センターとして、特に農業用途などにおすすめ出来る刈払機(草刈機)について、比較参考資料をもとにご案内させていただきます。

参考比較資料 農業用途などにおすすめの刈払機
(草刈機)
家庭の芝刈りなど軽作業向け刈払機
(草刈機)
価格帯
(目安)
5万円くらいから 2~3万円台くらいまで
耐久性や
メンテナンス
サポート
 農業用途(広場・土手・河川敷等の草刈りなど含む)を考慮した耐久性の高い部品を使用しています。
 なお、末永く使用するため、概ね1~2年程度での点検メンテナンスをおすすめします。また、使用方法のアドバイスや故障修理(部品調達)等について、JA農機センターがしっかりサポートします。

 使用用途や使用頻度などによっても差がありますが、こうした低価格機種では、左記の業務向け機種のようにはいきません。
 故障時には、部品交換や作業費を考えると買換えた方が安く済む場合が大多数です。

  • 他店で購入された低価格刈払機が2年程度で故障したとの相談を受けることが多くありますが、JA農機センターとしてサポートできない場合がほとんどです。
性能等  JA農機センターでは、農業用途などに適した性能を確保している機種について取扱いをしています。
 また、作業効率を上げるためのオプションやより高度な作業に適した機種などについてもアドバイスさせていただきます。
 使用用途や使用頻度などをよく考えて選ぶことが大切です。
 機種の使用用途や性能をこえるような無理な作業に使用することは、大きな事故の原因になりかねませんので絶対に避けてください。
  • 農業用等(5~7万円クラス)と低価格帯(2万円クラス)の部品使用例の比較参考資料
刈払機(草刈機)を選ぶときの比較参考資料