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1年を締めくくる最後の梨/愛宕梨目ぞろえ会

2020.11.02
 県内有数の梨の産地豊田市で、JAあいち豊田梨部会は7月から出荷が始まった梨の最後を締めくくる品種「愛宕梨」を、11月5日から出荷する予定です。愛宕梨は、1つの平均重量が約1キログラムで、大きいものでは3キログラムを超える大玉の梨。果肉が柔らかく、みずみずしい食感が特徴で、贈答用の需要が高い。
 2日には、同市四郷町にある同JA選果場で目ぞろえ会を開き、部会員はじめ市場関係者や同JA職員などが参加しました。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルを見ながら、出荷規格を確認しました。愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の原良将技師は「今年は台風の被害がほとんどなく、懸念していたカメムシも秋になると収まり、1年の最後を締めくくるにふさわしい梨になりました」と話していました。収穫された梨は同選果場に運ばれ、光センサーを使って「糖度」「熟度」「着色」などで選別。早ければ6日から店頭に並び、12月上旬まで続く予定です。同部会の愛宕梨は46トンの出荷を予定しています。
 また、同部会は5日に「第20回ジャンボ梨コンテスト」を同市広路町のイオンスタイル豊田で開き、6日には同コンテストで1位となった梨が同市高崎町にある愛知県中央青果株式会社豊田市場でせりにかけられる予定です。
 同部会では、日ごろから高品質な梨作りを目指しており、愛宕梨の重量を競うことで生産技術や生産意欲の向上を図っています。同市猿投・上郷地域の45人が所属し、合わせて28.5ヘクタールで栽培。「愛宕梨」は、26人が281㌃で栽培している。今年は梨全品種で400トンの出荷を見込んでいます。
写真=サンプルを見ながら規格を確認する部会員ら