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ジャンボ梨「愛宕」1玉110万円の過去最高値

2020.11.06

 JAあいち豊田梨部会が出荷した梨「愛宕」のプレミアム規格が、1玉110万円の高値で取引されました。これは昨年の落札額36万円を3倍以上上回る過去最高値。11月6日、豊田市高崎町の愛知県中央青果株式会社豊田市場で、昨年に引き続き有限会社豊田市民市場ピカイチの鈴木正也代表取締役社長がせり落としました。
 この梨は、前日5日に同市広路町のイオンスタイル豊田で行われた第20回ジャンボ梨コンテストで1位になった同部会の梅村徹さんが栽培したもの。重さ2.968キログラム、胴回り58.5センチメートルでプレミアム規格として1玉限定で市場に出荷しました。この日は、同部会の川上義喜部会長や同JAの石川尚人組合長、太田稔彦豊田市長も市場を訪れ、取引を見守りました。
 昨年度の梨「愛宕」の出荷量は34.6トン。そのうち化粧箱に入れて出荷する大玉が9.6トンです。1玉2キロを超えるものは、1パーセントに満たないほど大変希少で、このサイズで市場流通することは非常に少ないです。化粧箱入りは1玉入り通常4000円前後ですが、今回せり落とされた梨は275倍にあたります。せり落とした同社鈴木社長は「昨年より重い梨なので、気合いを入れて臨みました。買うことができてよかった」と話し、栽培した同部会員の梅村さんは「とてもびっくりしています。これを機に、愛宕梨を地産地消として広めていき、いろいろな人に味わってもらいたいです」と話していました。

 プレミアム規格のジャンボ梨は、同市が掲げる『WE LOVE とよた』への取り組みとして、豊田森林組合で作られた特製木箱の化粧箱に、同市小原地区の小原和紙を敷くなど、豊田市の特産品をふんだんに使用。丁寧な出荷で高級感を演出しています。
 梨「愛宕」の出荷は、豊田市場の他、名古屋、岡崎、浜松の市場でも開始し、12月中旬までの出荷を見込んでいます。

写真=栽培した梨を渡す梅村さん(左)とせり落とした鈴木社長(右)