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「春の七草」ほ場で栽培指導/出荷に向け生育順調

2020.12.03

 JAあいち豊田松平営農センターは12月3日、「春の七草」を栽培する農家のほ場を巡回しました。豊田市松平地域は県下有数の「春の七草」の産地。今年は11月中旬から下旬にかけて、10月並みの気温まで上がり病害虫の被害が心配されましたが、生育は順調。「松平の七草がゆセット」として約27,000パックを豊田、岡崎、名古屋市場などに出荷を予定しています。
 七草がゆは、1年の無病息災と長寿延命の祈願として、正月7日の朝に食べると良いとされているもので、同地域では1984年から「春の七草」の出荷を始めました。
 この日は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課とJA職員らが、部会員らのほ場全5カ所を巡回。七草の各品目の生育状況や病害虫の有無などを確認し、今後の栽培管理を指導しました。同農業改良普及課の鈴木暁生主任専門員は、「適切な防除やかん水をして、出荷規格で収穫できるように心がけてほしい」と話していました。今後は12月下旬の出荷目ぞろえ会で出荷規格を統一する予定です。
 同地域では生産者5人が「春の七草」を栽培。パック入りの七草のほか、七草に地元産の米「ミネアサヒ」と松平産の梅干を詰め合わせた「七草がゆセット」(1箱1,550円)の宅配もしています。今年は約500箱を発送する予定です。

写真=七草の生育を確認する部会員ら