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定植前の土づくり/ナス栽培土壌診断説明会

2021.01.26

 JAあいち豊田なす部会は1月26日、豊田市四郷町にあるJA猿投選果場で土壌診断説明会を開き、新規栽培者を含む12人が参加しました。同部会では、適正で効率的な土づくりを行うため、土壌診断を奨励。ほとんどの部会員が毎年実施し、1ほ場につき1検体分の費用をJAが助成しています。毎年、定植前のこの時期に説明会を開き、栽培に生かしています。
 説明会では、各部会員の診断結果をもとに内容を詳しく解説。診断項目の見方や不足を補うために必要な肥料銘柄と施肥量も説明します。例年は、同部会の総代会後に説明会を開くが、新型コロナウイルス感染防止の観点から、対象者を絞り年数の短い2年目と新規栽培者合わせて4人に説明しました。
 この日は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の佐藤ちひろ主任が、土壌診断書の見方や、今後の栽培管理を説明しました。ナス栽培のpHは、5.6~6.4の弱酸性が良く、土の中の肥料成分はバランスが大事であることを栽培者に伝えました。合わせて、土づくりに大切な土壌改良資材の施用に関する投入量の注意事項などを話しました。また、JA職員が土づくりに必要な農業資材を説明しました。
 今後は、定植前の3月に栽培者の畑を巡回し、畑の状況や準備の進み具合を確認。4月の定植後は、6月中旬から11月ごろまでの収穫時に毎月、地区ごとに巡回を予定しています。
 同部会は、47人の部会員が約2.7ヘクタールでナス「筑陽」を栽培。2020年度は、約149トンを豊田市場などを中心に出荷しました。

写真=ナスの栽培管理を説明する同農業改良普及課の職員