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地元間伐材の棺で環境保全と地産地消/JAあいち豊田サービス

2021.03.02

 JAあいち豊田の子会社で葬祭事業を行う株式会社JAあいち豊田サービスは、環境保全と地産地消につながる地元間伐材で作った棺の取り扱いを始めました。今年3月月から同社の葬儀プランでオプションとして利用できます。
 この棺は、豊田市内の業者が開発したもの。国内の間伐材のみを使った日本製で、その80㌫以上は同市内のスギ材で作られています。棺は中国などから輸入したものが多いため、国産は貴重。ふるさとの恵みに包まれて故人を送れることや、地域貢献にもつながる活動として、利用者に使ってもらおうと導入しました。同社の林義之課長は「故人を送る最後の瞬間を生まれ育った地元のもので見送ってほしい。間伐材活用の一助としたい」と話しています。
 間伐材とは、木々の間隔を一定以上に保つため間引いた木材のこと。間伐は、木を大きく生長させるとともに、地面に日光を当てることで下草が育つ環境を作り、地盤を固めて土砂崩れの防止にも役立っています。同市は、市域の約7割が森林。国有林を除いた森林面積のうち特に間伐が必要な人工林が約半分を占めています。

写真=同社で取り扱いを始めた市内間伐材で作った棺