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今年のスイカ栽培始まる/JAあいち豊田猿投西瓜部会

2021.03.17

 JAあいち豊田猿投西瓜部会は3月17日、スイカのほ場巡回指導会を開きました。JA営農指導員らが部会員の畑を周り、現在の生育を確認し今後の栽培管理を話し合いました。県下でも出荷時期が早い同部会は、2月下旬からビニールトンネルを使ったスイカ栽培を開始。3月以降は気温変化が激しいため、適切な温度管理を呼び掛けました。
 同部会では販売価格を少しでも有利にするために、市場に出回るスイカが比較的少ない6月上旬の出荷開始を目指し、まだ寒いこの時期から栽培を始めます。
 この日は、部会員のほ場8カ所をまわり、定植直後のスイカの状態とトンネル内の温度管理を中心に確認。今後の管理を部会員と話し合いました。また、二重にビニールを被覆している部会員の畑では、トンネル内の温度が上がり過ぎないような換気の工夫を呼び掛けました。JAの山岡勝宏営農指導員は「今年は、2月以降の気温が平準値より高く推移しているものの、生育はおおむね順調。風が強い日が多いので、ビニールが飛ばないための対策とアブラムシ予防にも注意してほしい」と話していました。また、巡回では今年の定植数と定植日を聞き取り、有利な販売方法を検討します。今後は、スイカの交配が始まる4月中旬のほ場巡回指導会と、5月末に出荷目ぞろえ会を開く予定です。
 同部会は8人の部会員が合わせて約7.3㌶でスイカを栽培。品種「祭りばやし777(スリーセブン)」を中心に、昨年は名古屋市や豊田市の市場へ約270トンを出荷しました。今年は、300トンの出荷を見込んでいます。

写真=生育状況やトンネル内の温度を確認するJA営農指導員ら