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部会全体で種芋掘り出し/ジネンジョ「夢とろろ」

2021.03.26

 JAあいち豊田稲武自然薯部会は3月26日、ジネンジョ「夢とろろ」の種芋の掘り出しを行いました。同部会は良質なジネンジョを出荷するため、約1年かかる種芋の栽培と管理を部会員が共同で行っています。
 2021年産の栽培に向けたジネンジョのもとになる種芋は、昨年4月中旬に約6000粒まいたむかごが生長したもの。この日は部会員10人が、種芋を傷つかないよう丁寧に掘り出し、188キログラムを収穫しました。今後は、50㌘前後になるように種芋を切り、簡易ハウスやビニールトンネルなどで40日ほどかけて芽出しをします。ツルが10センチメートルまで伸びたら掘り出し、5月下旬に、ほ場へ定植。11月中旬ごろ収穫を迎える予定です。同部会の松井利王部会長は「種芋は、平年並みに大きく育っています。ジネンジョは、収穫まで生育がわからない作物。今後も丁寧に作業していきたいです」と話しました。
 令和3年度の同部会は11人の農家が所属。あわせて23アールでジネンジョ「夢とろろ」を栽培し、400キログラムを出荷する予定です。夢とろろは同市稲武町にある愛知県農業総合試験場山間農業研修所が育成した品種。天然物と変わらない強い粘りと食味の良さが特徴です。強い香りと豊かな風味が消費者にも人気で、2003年からこの品種の栽培を本格化させています。

写真=種芋を掘り出す部会員ら