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ミツバチ受粉で労力軽減/梨の受粉作業始まる

2021.04.07

 豊田市福受地区でミツバチによる梨の受粉作業が4月3日から始まり、7日にピークを迎えました。梨園に巣箱を設置し、約2,200本(7.5㌶)のうち約8割をミツバチに受粉させます。同地区で梨を栽培するJAあいち豊田梨部会の部会員らは、毎年この時期にミツバチを利用した受粉作業を40年以上前から続けている。ミツバチを活用することは、労力軽減につながり、その間に摘花など別の作業を行える利点があります。
 今年は例年よりも10日から2週間ほど早い開花に合わせ作業を開始。梨は異なった品種でないと受粉しない性質があり、同市の養蜂家からミツバチの巣箱25箱を借り受け福受地区全体の受粉作業をまかなっています。1箱1~2万匹のミツバチが花から花へと花粉を運びながら、同部会の主力品種である梨「幸水」を中心に受粉させます。同作業は花の状態を確認しつつ、10日ほど続く予定です。同部会の須田隆則さんは「順調に生育している。品質が良く、おいしい梨を消費者に届けたい」と話していました。
 同JA梨部会は、同市の猿投・福受地区の43戸の農家が、合わせて27㌶で梨を栽培。昨年の出荷量は370㌧で、今年は500㌧を目標としています。7月25日ごろから「愛甘水」「あけみず」の収穫が始まり、8月上旬の主力品種である「幸水」、11月のジャンボ梨「愛宕」まで8品種を順次出荷する予定です。

写真=受粉作業をするミツバチ