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充実した施設で生産者育成 /みよし施設園芸支援センター修了式・入講式

2021.04.13

 JAあいち豊田は4月13日、みよし市明知町にある野菜のハウス栽培生産者を育成する「JAあいち豊田 みよし施設園芸支援センター」の1期生修了式と3期生入講式を同時に開きました。同センターは、施設園芸の研修所としてJAとみよし市が連携し2019年4月に開講。JA営農指導員が講師を務め、2年間の研修を通じて就農までを支援する。
 この日は、研修生のほか同JAの石川尚人代表理事組合長や同市の小野田賢治市長ら合わせて10人が参加。修了式では1期生の小森園由紀さんに修了証書を授与しました。小森園さんは、「生産したものを消費者に届ける楽しさを大切にしていきたい」と話していました。
 入講式では、豊田市広美町の倉橋貴大さんが3期生として入講。倉橋さんの実家は、父と兄が花きのハウス栽培を経営していますが、入講するまではブドウ栽培やワイン製造の仕事に携わり、食べるものを作る農業がしたいと同センターに応募しました。倉橋さんは決意表明で、「充実した施設の設備を活用して、農業の知識を身につけていきたい」と抱負を述べました。JAの石川組合長は、「農業を通じて、この地域の新たな先駆者となってほしい」と激励しました。
 同センターでは、研修生を迎えて、施設園芸の産地化を目指しています。この施設は、ICTで作物に最適な生育環境を作り出すシステムや袋培地栽培など、農作業を省力化する最新技術を駆使しています。ナスやチンゲンサイなどを中心にハウス栽培で野菜を育てるため、天候に左右されにくく長期間出荷できることも特徴です。センターの愛称「MGMI(恵み)」は、みよし市で施設園芸農家を育成する大切な取り組み「Miyoshi Greenhouse Mission(みよし・施設園芸・大切な取り組み)」を意味しています。

写真=2年の講習を修了した1期生の小森園由紀さん(左から2人目)と、
3期生として入講した倉橋貴大さん(左から3人目)