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ミネアサヒSBLに全面切り替え/育苗作業がピーク

2021.04.12

 4月下旬から始まる中山間地の田植えに向けて、米「ミネアサヒSBL」の育苗作業がピークを迎えています。豊田市池島町にあるJAあいち豊田旭育苗センターでは、水田約250ヘクタール分に当たる約45000枚の苗を育て、4月8日から苗を予約した農家に順次出荷を始めました。JA管内の中山間地域では、これまで「ミネアサヒ」を栽培してきましたが、今年産から新品種の「ミネアサヒSBL」に全面切り替えになります。
 同センターは、3月15日から育苗作業を開始。浸種後、催芽させた種モミをは種機で育苗箱に撒き、日照を調整しながら約10日かけて緑化苗として出荷します。その後、農家が約2週間管理して田植えをします。また、同育苗センターのビニールハウスで管理した硬化苗も一部出荷しています。育苗担当者は「三河中山間「ミネアサヒ」が食味で高い評価を受け、農家の期待は高まっています。期待に応えるよう品質の高い苗を供給し、中山間地の農業振興につなげたいです」と話していました。同センターの育苗作業は、5月11日まで続く予定です。
 ミネアサヒSBLは、愛知県農業総合試験場山間農業研究所で品種改良された米。2016年に育種が完了し、2020年に品種登録されました。愛知県の奨励品種に採用され、今年産から農家が作付けします。いもち病とイネ縞葉枯病に対する抵抗性以外の特性はミネアサヒと同等で、今後も愛知県産ミネアサヒの名称で流通します。

写真=ミネアサヒSBLの苗を出荷するJA職員