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消費者人気のデラウェア/ジベレリン処理講習会

2021.04.15

 JAあいち豊田ぶどう部会高岡ぶどう部会は4月15日、豊田市堤本町にある酒井賢さんのブドウ園で消費者に人気のデラウェアのジベレリン処理講習会を開きました。今年は3月下旬から4月上旬にかけて暖かい日が続き、生育が前進傾向だったため、平年よりも2週間ほど早い開催となりました。ここ1週間は、平年並みの気温が続いているため、生育は落ち着いているものの、気候の変化が大きく、発芽にバラつきが出ているため、慎重に同処理のタイミングを見極めます。検討の結果、平年よりも1週間ほど早い4月下旬から5月上旬が適期だと判断しました。
 この日は、同部会員5人と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員や、同A職員合わせて9人が参加。デラウェアの花穂の生育を見ながら適期の見極めや注意点に加え、巨峰や消費者人気の高いシャインマスカットの栽培管理を学びましだ。農業改良普及課の近藤祐司主任専門員は「例年よりも早いスピードで生育が進んでいるため、適正な作業時期を見逃さないよう、生育をよく観察し作業を行ってほしい」と呼びかけました。
 今後は展葉の様子を見ながら、花蕾が黄色味を帯び、つぼみが約2ミリの大きさになった頃、種をなくすため1回目の処理を行います。その後、満開10日後に実を大きくするため2回目の作業をします。1房1房丁寧に浸漬作業をし、デラウェアを栽培しています。
 同部会は11戸の農家で構成され総面積105アールでブドウを栽培。昨年は「デラウェア」を約5トン、「巨峰」を約1.7トン出荷し、今年も同量の出荷量を目指しています。

写真=樹の様子を見ながらジベレリン処理を学ぶ部会員ら