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農業初心者にもわかりやすく/手書きチラシで栽培を応援

2021.04.19

 豊田市松平志賀町にあるJAあいち豊田グリーンセンター松平店では、野菜の栽培方法や肥料の使い方を説明するチラシが人気を集めています。チラシを作るのは、農業経験のある同店のパート職員。手書きの文字とイラストで、あたたかみがあり、農業初心者でもわかりやすい内容に仕上げ、多くの人に農業の楽しさも伝えています。
 同店では利用者から、野菜の栽培方法や栽培時に必要な資材や肥料、栽培に関する質問が以前から多く寄せられていました。また、コロナ禍で家庭菜園を始める人も多く「必要な農業資材は何か」「どの苗を選べばよいのかわからない」という声も増加。初心者向けに栽培のポイントを伝えるチラシの制作を始めました。野菜づくりの基本編4種類とトマトやキャベツ、キュウリなど約10品目の栽培方法が書かれたものを用意し、レジ横のラックに設置しています。紹介する野菜苗、肥料や資材などはすべて同店で取り扱いのある商品で、収穫までの作業がイメージでき、栽培に取り組みやすい工夫しました。
 チラシを手掛ける五味春香さんは2年前、JAと豊田市が共同運営する農業研修施設「豊田市農ライフ創生センター」に入講。2年間かけて本格的に農業を学んだ知識を生かしてチラシを作ります。同店の利用者からは「イラストで説明してあるのでとてもわかりやすく、手に取りたくなる」と人気も高いです。五味さんは「農業を始めるときに自分が知りたかったことを内容に反映しています。農業に触れるきっかけになればうれしい」と話していました。今後も利用者のニーズに応じて、バリエーションを増やす予定です。

=手書きの文字とイラストでわかりやすいチラシを作る五味さん