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お茶どころ豊田/新茶シーズン到来

2021.04.27

 豊田市茶業組合は4月27日、豊田市豊栄町にある同組合員の石川哲雄さんの製茶工場で新茶の手もみ講習会を開き、同組合員をはじめ県や市、JAあいち豊田の関係者らが参加しました。組合では30年以上もの間、手もみによる製茶技術の向上と伝統技術の継承、食の大切さを学ぶ茶育を目的にこの講習会を開いています。
 同市は、全国・関西・県の品評会で優秀な成績を上げる優良な茶産地。抹茶の原料になる「てん茶」を主に栽培し、緑茶の中でもうまみ、香りが特に優れ、高級な部類に分けられる「かぶせ茶」の産地としても有名です。また、一部「煎茶」も作り「とよた茶」ブランドとして市民にも親しまれています。
 この日は、茶畑近くの同市立渡刈こども園の園児38人と同JA石川尚人組合長や同市の安田明弘副市長らが参加。組合員からコツを教わりながら新茶の茶摘みを体験し、茶作りの原点となる手もみ製法を学びました。
 同組合の野場義尊組合長は「今年は、寒暖差がしっかりとあるため、うまみが凝縮され、香りのよい高品質のお茶が期待できます。おいしい豊田のお茶を届けられるよう組合員一同頑張りたいです」と意気込みを話していました。
 豊田市茶業組合は、主に同市豊栄町・住吉町・吉原町など22戸の農家で構成し茶を栽培。組合員が力を合わせ優良茶の製造や安全・安心な茶作りに努めています。

写真=新芽の茶摘みを楽しむJA石川組合長と園児ら